図書紹介「海に火輪を 岩倉使節団 山口尚芳を知ってますか」
※著者よりご連絡いただき、一部修正しました（2022年7月24日）
著者：川副義敦
［調査・研究］近藤貴子
佐賀県武雄市出身 山口尚芳を知っていますか？
岩倉使節団副使として欧米各国を回覧し、日本近代化のために尽力しました。
幕末から明治維新への動乱の時代に、政治家や政府高官として
近代日本の基盤作りに多大に貢献した生涯に迫る本です。
◆著者より
今から約150年前に、総勢107名の岩倉使節団一行が、横浜を出港し、1年10カ月かけて、米欧の国々を巡りました。山口尚芳は、その一行の首脳の一人、全権副使を務めました。一行の最初の寄港地サンフランシスコで撮影された首脳部五人の写真は、教科書などでも紹介されておりますので、ご覧になられた方もおられるでしょう。岩倉具視を中心に、木戸孝允（山口出身）、伊藤博文（山口出身）、大久保利通（鹿児島出身）が並んだ写真（チラシ参照）ですが、その中のもう一人が、佐賀県武雄出身の山口尚芳です。これまで、山口尚芳の履歴の多くは明らかではなく、一般に語られることはほとんどありませんでしたが、今回、その山口について、初めてといえる評伝を書きました。よろしければ、ご購入を御検討くださいますよう、お願い申し上げます。
◆著者略歴
1955年生まれ。熊本大学大学院文学研究科史学専攻終了。佐賀県立伊万里高等学校、佐賀西高等学校教諭から佐賀県立博物館・美術館学芸員。1999年から武雄市図書館・歴史資料館学芸員。西南学院大学、西九州大学非常勤講師、現在、武雄市歴史資料館歴史資料専門官。主要著書『藩物語 佐賀藩』(現代書館)、『佐賀偉人伝 平山醇左衛門』(佐賀県立佐賀城本丸歴史館)、『五州二島の太守 龍造寺隆信』(佐賀新聞社)、『戦国の肥前と龍造寺隆信』(宮帯出版社)、『佐賀県謎解き散歩』(新人物往来社)、『武雄・鹿島・嬉野・杵島・藤津の昭和』（樹林舎）。ほか、展覧会図録など多数。
▶︎購入は川副義敦さんへ直接ご連絡ください。
特別価格1,500円（税込 送料込）で購入できます。
メール ranngakumaru@yahoo.co.jp
山口 尚芳の生誕地は、私が生まれた武雄町花島の数軒先です。幼少の頃に、祖母から帰省された折りは炊き出しをしていたと聞いていました。
今年の年賀状図柄は、欧米渡航から151年目に当たる祈念すべき年として岩倉大使一行の写真を使い山口 尚芳を称えました。y
(来年の年賀状のは、干支が卯で東京駅のドームにはいない。武雄温泉楼門２階の天井にいることをテーマにします)
冨永さん、コメントありがとうございます。
山口尚芳、ご存知なんですね。年賀状図柄にもされたとは。
恥ずかしながら、いろんな佐賀のこと佐賀出身の人のこと知らないことが多いです。
東京駅のドームや武雄温泉楼門の天井のことは、いつぞやテレビの番組で紹介しているのを見ました。冨永さんの来年の年賀状、楽しみですね。
ネットで検索、山口尚芳のことを初めて知りました。
佐賀藩を代表する明治の功労者だったのですね。
紹介された著作、読んでみようと思います。
緒方さん、本、すでに購入済みでしたでしょうか？
著者の川副さんから連絡をいただき、直接お安く購入させていただけることになりました。
本の感想等もお待ちしています。
著者の川副様から特別価格でお分けしていただきました。ありがとうございました。
岩倉使節団5人のうち山口尚芳を除く4人は日本史でもよく扱われ、知ってましたが、山口についてはこの作品に接するまでは全く知りませんでした。郷里武雄、佐賀を代表する偉人の一人だったのですね。
また、武雄藩が幕末から明治の草創期にかけてどのような動きをしたのかがよく分かりました。
それにしても、大隈重信、副島種臣らに比べてそん色のない、あるいはそれ以上の貢献をした山口のことが、それほど地元の佐賀で伝えられていないのはどうしてでしょうか。
征韓論で下野し佐賀の乱の首謀者として誅された江藤新平、島義勇らが悲劇の英雄として県民の間で語り継がれているのに対し、山口がこれを鎮圧する側に立ったからではないか、と想像しています。
郷土武雄、佐賀の歴史に光を当てて、紹介いただいた著者の川副様に改めて感謝いたします。