佐賀弁よかばい

[その4]おもやい

 なかなかコロナ禍は去らず、今年も同窓会総会は中止になってしまいましたね。さびしいです。
さて、お久しぶりの佐賀弁は

おもやい

独り占めせんで、おもやいせんばよー。
そがんねー。おもやいしゅうでー。

独り占めしないで、一緒に使いなさいよー。
そうだねー。一緒に使おう。

 という感じでしょうか。

 佐賀県出身ではない義姉が、「佐賀弁で一番好きな言葉は、おもやい。可愛すぎる!」
と言っていました。
 確かに可愛い響きだし、意味も「分け合う」とか「一緒に使う」とか、優しい気持ちになるような言葉ですね。

 おもやいについて調べていたら、一冊の絵本に出会いました。
おもやいどがしこでん
 こがえつこ 絵・文 出門堂 発行

 ”なんでん かんでん ひとりじめ” の ”どがしこでん” が主人公です。
作者のこがさんは、神崎の出身ということです。
作者から(あとがき)に、
 たとえば、わたしたちは、太陽の光や空気、森や海などの自然をみんなで「おもやい」しているともいえます。笑いあったり、もらい泣きしたりすることも、「おもやい」かもしれません。(抜粋)
とありました。

 なんだか、昨今の世界情勢など見ていると、「戦争なんかせんで、国同士でもあれこれ「おもやい」できんやろうかねー」と思ったり。

 大好きな佐賀弁にはとっても可愛く優しい言葉があって、ちょっとほっこりします。
みなさんの好きな佐賀弁はなんですか? ぜひ教えてください。

そいぎー!

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