図書紹介「燦々と香るナイルにあの世でも」

著者:相良嘉美(武高10回卒)

出版社:中央公論出版

著者略歴(ネットより転載・編集)

1938年佐賀県嬉野町生まれ、県立武雄高等学校を経て、東京大学文学部英文科卒。長谷川香料(株)に47年間勤務。最初の17年間は香料の輸出担当(貿易部長など)。教育部長を経て、最後の17年間は理事・広報室長、および香料技術情報誌「HASEGAWA LETTER」編集長。2010年退社とともに「サガラローム」を設立・代表。香り文化研究家として執筆・講演活動に活躍。2020年9月17日逝去

紹介

 著者は“香料商”として世界を訪問すること120回。この間、香料について技術・歴史などを深く研究され、まとめられた何冊かの著作は、“香り”を切り口に著者の博識に裏打ちされた話題が古今東西に及び、独特の世界に読者を誘うものとなっています。
 香料の起源は数千年前のエジプトで王族の遺体をミイラ化する際の匂い消しに使用されたことに遡り、キリスト教の儀式に取り入れられ、西洋に広がって獣肉の保存に必須の材料となっていったこと、インドで始まった仏教の“お香”が日本にも伝わり、香りの文化に発展していったこと、などを知ると、改めてエジプト史や日本の古典文学にも興味がわき、また大航海時代に西洋列強が香料を求めてアジアに進出してきた背景が分かったように思います。
 歴史や人間の文化というものは様々な視点で理解ができるものなのですね。

経緯等

 著者の相良嘉美様は武高10回卒。2020年9月17日に逝去されましたが、この著書はその後2021年7月15日に出版されたものです。
 この春、奥様から支部ホームページに連絡があり、相良様は武高の思い出をいつも奥様にお話しされていて、武雄での同窓会にも奥様同伴で出席されたことがあるとのこと。
 “亡き夫が一番読んでもらいたいのは武雄高校の同窓生に違いないと存じます”ということで、30冊を寄贈いただきました。

 東京支部の役員の他、武雄の同窓会本部にも配布、残り8冊を預かりとなっています。ご希望の支部会員の方にお送りいたしたく、dousoukai@bukou.tokyoまで、卒回または卒年、お名前、ご住所、「燦々と香るナイルにあの世でも」希望とをご記入のうえメールください。

文責:緒方浩二郎(武高17回卒)2021.9

▶︎「燦々と香るナイルにあの世でも」概要はこちら(pdf)

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