図書紹介「娘を奪われたあの日から」
著者:NHK「事件の涙」取材班
紹介者:山本美穂子(武高17回卒)
武陵会東京支部の皆々様
新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息をお祈り申し上げます。
この度、緒方浩二郎様の御紹介で、初めて貴ブログに投稿させて頂きます。山本美穂子(武雄高校昭和40年 17 回卒業 名古屋市在住)と申します。
「名古屋闇サイト殺人事件:
平成 19 年 8 月 24 日 名古屋市千種区の路上で帰宅途中に拉致され、愛西市内の駐車場の車内で現金を奪われた上、頭をハンマーで殴られ、粘着テープで顔をぐるぐる巻きにされ殺害された。遺体は 25 日未明に岐阜県瑞浪市内の山林に捨てられた。被告人三人はインターネット上の闇サイトで知り合い、犯行に及んだ。2009 年 3 月、名古屋地裁は神田司、堀慶末両被告を死刑、自首した川岸健治を無期懲役とした。神田被告は同年4月に死刑が確定し、後に執行。他の2被告は 12 年までに無期懲役が確定した。 しかし同年、堀に強盗殺人の余罪が発覚。再度逮捕後、最高裁まで争い、2019 年7 月 19 日の決定で、死刑が確定した。」
被害者は磯谷利恵(当時 31 歳) 。私は伯母にあたります。事件から 13 年余り経ちます。被害者遺族となり事件前の平穏な日常は奪われてし まいました。
この度、NHK、2017 年 12 月 27 日放送 事件の涙「同じ空を見上げて”闇サイト殺 人事件の 10 年」の取材班から番組で紹介しきれなかった事も含めて継続取材し書き残したいとの申し出があり、本が発刊されました。利恵の死を無駄にしたくない。この事件を風化させたくない。こうした事件を繰り返さない為にも、世間の人にはこの事件を忘れないで欲しい。
是非武陵会の皆様にも読んで頂きたくお願い申しあげます。「娘を奪われた あの日から」名古屋闇サイト殺人事件・遺族の 12 年 新潮社「いつかの夏」名古屋闇サイト殺人事件 大崎善生 角川書店上記二冊を紹介させて頂きます。 宜しくお願い致します。時節柄、どうぞご自愛下さいませ。
2020 年 5 月 山本美穂子
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